税関でひっかかってる!
って連絡が来てしまった( ゚Д゚)
商品の説明をしてくれって言われたよ
どうするにゃ~!?
大丈夫、税関の知りたい事は2つ
商品の用途と材質
正しく答えれば輸入できるよ。
この回答で税金と手数料が決まり
用途によっては他の法律をクリアするしないの判断もされるよ
損しないように税関の意図を知って適切に回答してね
税関が確認したい”商品の説明”についての回答方法
税関でひっかかった場合、”税関から書留で直接連絡が来るパターン”と”通関業者から連絡が入るパターン”のどちらからかでひっかかったことが分かります。これは国際郵便と国際宅配便の通関方式の違いによるものです。方式の違いについてはこちらの記事を参考にしてください。
ただどちらから連絡が来ても税関が商品についての確認をしたい事は変わりません。パターンに沿って回答していきましょう。
税関の知りたい事は同じです
個人輸入/販売用?税関への回答の前提
税関への回答の重要ポイント
個人用途の購入であれば必ず個人用であることを伝える
※回答例-自己消費用として購入
輸入商品は「個人で使用」/「販売用」で大きくルールが変わります。
個人用途であれば様々な優遇を受けられますので個人用であれば必ず個人用途である主張をしてください。個人使用についての優遇について知りたい方はこの記事を参考にしてください。
商品説明回答のポイント
税関への商品説明回答のポイント
・商品の材質と用途を答える
・カタログなどがあれば提示する
商品の「用途」「材質」によってかかってくる税金が変わります。もしカタログなどがあれば提示して明確に答えましょう。
曖昧に答えてしまうと税関から追加の質問が来ます
一発回答で決めましょう(^^♪
具体的な回答例
具体的な回答例
・プラスチック製のチューブで、用途はパソコンの部品として使用
・陶器製の壺で観賞用に使用
・テキスタイルのスニーカーで自分が履いて使用
ect・・・
このように材質と用途を明確にしましょう。
ただ商品によって
・材質を重視する商品
・用途を重視する商品
があります。それぞれ確認していきます。
材質を詳しく回答する商品
材質を重視する商品について税関の視点は・・
税関の視点
・詳しい材質を知って税金を計算したい
という視点です。例えば革靴とテキスタイルの靴だと税金が数倍変わることがあります。
税関は材質がわからないと税額が決められない為回答があるまで輸入の許可が下りません。
材質を詳しく回答した方がいい商品の代表例は以下の商品になります。回答例も記載します。
カテゴリー | 回答例 (自己消費又は販売用も添えて回答) |
食器類 | ・ガラス製のコップ3脚 ・陶器製のお皿 2枚 |
バッグ、財布 | ・本革製のハンドバッグ 1個 ・合皮の財布 3個 |
スマホケース | ・プラスチック製のスマホカバー 20個 ・合皮のスマホケース 1個 |
宝飾品 | ・純金製のネックレス 1個 ・プラチナ製の指輪 1個 |
このほかに靴類と衣類も材質を詳しく説明する必要があります。
ただ少し回答方法に癖があるので別カテゴリーとして解説します。
靴類の回答方法
カテゴリー | 回答例 |
靴 | 女性用 甲:革製 底:ゴム製 1足 男性用 甲:合皮 底:プラスチック 1足 |
※甲部分と底部分に分けて回答する ※材質は革/合皮/テキスタイル/プラスチック/ゴム等で回答 |
この回答方法で一発回答完了です
衣類の回答方法
カテゴリー | 回答例 |
衣類 | 男性用、ジャケット、合成繊維 2枚 女性用、セーター、ウール 1枚 |
※性別がわかれていれば性別を記載 (スカーフなど性別がないものは無視) ※種類を記載 (ジャケット、パンツ、スカート、コード等) ※材質を記載 (シルク、綿製、ウール、合成繊維等と回答) |
衣類は少しややこしいですが上記を参考に回答してください。
注意)衣類は製法によって関税が変わります。織物の衣類(セーター、Tシャツ、プルオーバー、ジャージ等引っ張ると伸びる特性がある)関税が高い商品です。
用途をしっかり回答する商品
商品の用途を重視する税関の視点は・・
税関の視点
・用途を知って税金の計算を正確にしたい
・用途を知って輸入できる/出来ないの判断をしたい
という視点です。かなり重要な視点で例えば単なるプラスチックの部品として判断されれば関税がかかりますがパソコンの専用部品と判断されれば関税は無税です。
用途によって税金が変わる製品
以下のような素材製品は注意が必要です
カテゴリー | 回答例 |
プラスチック製品 | パソコンの修理用部品として使用 |
卑金属製品 | バイク用の専用部品として使用 |
ガラス製品 | 自動車のバックミラーとして使用 |
プラスチック製品、卑金属製品(貴金属以外の金属製品)、ガラス製品は関税3%がかかる製品です。しかし用途が汎用性のない特定製品の専用パーツであれば無税という判断になります。
用途が伝わらなければ〇〇製品として関税がかけられますのでしっかりと主張しましょう
用途によって規制がかかる商品
食品、食器、調理器具、化粧品、医薬品などは用途(目的)によってこのまま輸入できるか出来ないかの判断材料にされます。
商品の規制に関する点で税関にひっかかった場合は商品の説明とは別の確認が購入者にされます。詳細については今後記事をかきますのでそちらを参照ください。
商品の規制のルールについては複雑ですが幅広く知っておくことで税関でひっかかることがなくなります。税関でひっかかる商品と回避方法という記事でまとめていますので興味のある方は読んでくださいね。
商品に対する税関規制の知識の大枠を知れば海外通販スキルのレベルがアップできます!
まとめ
税関から商品説明を求められた時の回答方法
商品の材質と用途を説明する
商品のカタログを添えて説明しましょう
商品の材質
・材質によって税金が大きく変わる
商品の用途
・用途説明で関税が安くなることも
税関で一度ひっかかると時間もかかるし、妙な緊張感を感じる人も多いと思います。トラブルは予め回避したいところ!関連記事に税関で止まる理由の記事を書いていますので参考にしてください。
海外通販/個人輸入:税関確認内容と手続き方法【止まる理由がわかります】
税関でひっかかった場合の対処法を下記にまとめていますので参考にしてください。
【商品価格の確認】3つのパターン
【商品の説明】の2つのパターン
【食品衛生法】への回答方法
【ナイフ/刀剣類】の対処方法
【CBDオイル】の対処方法
【美顔器/脱毛器】の対処法
【原産地証明書】の対処法
【ワシントン条約】の対処法
【税関検査】の心構え
【個人使用確認】の回答法と対処法
【コピー商品、偽物】に対する対処法