海外通販をやりたいにゃ。でも税関手続があるって聞いたことがあるよ。自分でやらないといけないの?税関で商品が止められるとも聞いたことがあるんだけど・・・。不安だから教えて!
了解!税関手続きは安全を守るための手続きともいえるよ。内容を知っていれば怖がることは無いから安心して。
この記事では以下の内容が理解できます
- 海外通販(個人輸入)の税関手続き内容と方法
- 税関で商品が止まる理由
- 税関トラブル位回避の方法
海外通販の商品が届くまでに必ず行われていること
海外通販商品は100%税関に申告又は税関のチェックを受けている
海外通販の商品は日本に持ち込む前に必ず上記の手続きが行われています。税関でのチェックを受けることを税関審査、検査といいます。例えばCD1枚だけ買ってもこれを受ける必要があります。
※税関とは外国に輸出する品物や外国から輸入される品物について、書類を審査したり、実際に品物を検査する国の機関です。税関職員は公務員になります。
また
海外通販=個人輸入 (購入者=輸入者)
ということも覚えておきましょう。
商品や値段によりますが海外ネット通販もクリックして購入すれば到着を待つだけ。ということが殆どになります。日本の通販と変わらないように感じますが、購入者は個人輸入をしたことになります。
その為海外通販をした人は”輸入”という行為をしていることになります。個人輸入と聞くと少しハードルが高いように感じる方も多いようですがルールを守れば心配はいりません。
商品の輸入には個人用、商用共通の原則ルールがあります。概要を知っておくことで大半の税関トラブルは避けられるようになります。
海外通販の輸入手続き(税関手続き)は自分でやるの?
基本的に購入者(輸入者)が輸入手続きをすることはありません
海外通販の輸入手続きを購入者(輸入者)がやることはありません。基本的には商品が届くのを待つだけで大丈夫です。輸入手続きは購入者が知らないうちに代行されています。
何も知らなくていいならこの情報いらなくない?
海外通販が国内通販と違うのは商品が”税関”を通ること。
何を見られて、何がダメなのか知っておけば税関トラブルはなくなるよ
手続き方法には2つのタイプがあります。
国際郵便:税関職員が直接商品を検査
商品が国際郵便で送られた場合
国際郵便で購入した商品のうち20万円以下の商品は税関職員が商品を検査します。検査の際に税金の確認と商品が輸入できるかを判断します。
郵便局員は立ち合いを行いますが税金や商品の検査ををするわけではありません。
税関が直接商品を検査しますので何かあれば購入者は税関と直接交渉します。
商品代金が20万円以上の場合は以下に記載するの民間業者とおなじ扱いになります。
国際宅配便:購入者に代わり通関業者が税関へ申告する
商品が国際宅配便(郵便以外の民間業者全部)で送られた場合
通関業者が輸入者の代行で税関に対し輸入申告を行います。購入者にかわり税関に今回この商品を日本に持ち込みますと自主的に申し出るしくみです。税関はその内容を審査、検査します。この場合何かあれば購入者は税関ではなく通関業者に申し入れをします。通関業者は購入者の意向を受けて税関に申し入れや交渉を行います。
どちらにしても自分で輸入手続きをやることはないので安心ですね。またどちらの方法とも殆どの海外通販の商品は購入者に連絡なくこの手続きが完了します。結果殆どの商品は国内の通販と同じように商品が届きます。
海外通販の税関検査の内容
輸入取引で税関に検査される内容
※誰が、誰から、何を、いくらで、買い輸入しようとしているか
ずばりこの項目を把握するためです。
税関HPにも税関の仕事紹介として以下の記載があります。
外国からどんな品物を持ち込んでいいわけではありません。外国から物を買ったり、持ち帰ったりするのには細かい約束があります。日本に持ち込んではいけないものが決まっていたり、日本に持ち込むには税金を払わなければならい物があります。この約束が守られるように税関は書類を確認し、実際に商品を検査します。
大阪税関:税関Kids
税関検査の目的は2つ
- 商品の税金を徴収する事
- 商品が日本の法律規制をクリアしているかを確認する事
です。この2つの項目について何かのエラーがないかを見られています。
関税と他の税金の徴収
海外商品には税金がかかります。海外商品にだけかかる税金を関税といいます。
また海外商品には本来支払うべき日本の消費税、酒税、たばこ税がかかっていません。これらの税金は輸入するときに一括で掛けられます。この徴収をするのが税関の業務の一つになります。
税金の計算は税額の計算は商品に添付されている取引の明細(インボイス)を基に計算されます。
・国際郵便の場合は税関職員が直接税額の計算を行います。
・民間輸送(国際宅配便)の場合は業者の通関士が計算を行います。
決められた税額に納得がいかない場合はそれぞれ税額を決めた人に一旦申し入れることになります。
商品に対する法規制の確認
税関は輸入されるすべての商品に対して輸入禁止品、輸入規制品の監視をしています。
誰もが勝手に好きな商品を日本に持ち込んでしまったら、日本で禁止されている薬や、麻薬、武器等が持ち込まれてしまう危険があります。
また化粧品や食品は日本の法律では安全担保がされていない商品もあります。ありとあらゆる商品の規制を監視して規制商品を日本に持ち込ませないようにするのが税関の仕事です。ですので購入商品がどんなものなのかを見られています。
購入者(輸入者)は誰なのかの確認
個人輸入?それ以外?(事業や販売用)の確認
輸入しようとしてるのが誰なのかも重要なポイントです。個人で使うのか、事業者なのか(個人事業主も含む)で税金が変わるからです。
また輸入できる商品の規制も個人/それ以外で変わります。そのため誰が購入者なのかの確認ががはいることになります。
これらは基本的には書類上で判断されます。商品明細や誰が買ったのかの証明は、購入時に入力した情報がもとになります。
海外通販/個人輸入の商品税関で止まるのはどんなとき?
商品が税関で止まるのはどんな時
- 購入者(輸入者)が誰がわからない
- 商品の金額が不明瞭
(明らかにおかしい) - 商品に規制があり輸入できない
輸入商品が税関で止まるという話を聞いた人もあると思います。得体が知れず何が起こったのか心配になるでしょうが、海外通販のばあい上記のようなケースが殆どです。普通に買い物をしているのであれば怯えるようなことはありません。
殆どの場合上記の確認項目のどれかに不備があり確認に時間がかかっているケースです。
よくある例としては書類上の問題です。
税関確認になる時の具体例
商品の値段記載がない
商品値段が客観的にみて低い
商品値段が異常に高い
現物商品と明細が一致しない
個人用なのか判断がつかない
商品に輸入規制がかかっている
等のケースがあります。国際郵便と国際宅配便で若干の違いもありますが殆どの場合、税関や業者とやり取りすることで問題は解決できます。
商品に輸入規制がかかっている場合は要注意です。
税関でストップされた商品はどうなる?
税関で止まった=罰則がある というわけではありません
普通の通販で心配することはありません
税関から確認が入ることは手間でめんどくさい事ではあります。しかし基本的には税金の計算や、日本に持ち込める商品かどうかを確定する為の確認になります。問題が解決すれば商品は手元に届きます。心配せずに連絡を待ちましょう。
※明らかな不正や、反則行為を行った場合は厳しく処罰されます。
税関で引っかかった場合購入者へ確認が入ります
商品がひっかかってしまった場合
- 国際郵便で配送された荷物は税関から直接連絡
- 国際宅配便で配送された荷物は、民間業者から連絡
が購入者(輸入者)にはいります。いずれにしても輸入するのに不足している情報の確認がされます。
税関で止まってしまった商品の行方
・輸入できるケース
商品の輸入規制に関するもの以外の問い合わせであれば殆ど心配なく輸入できます。
・注意が必要なケース
商品が輸入の規制にかかる場合の問い合わせは注意が必要です。〇〇法に関して・・・という文言で質問が来たらこのパターンです。
この場合は確認後輸入できる事もありますが、
- 商品を廃棄する
- 商品を返送する
- 一部商品を廃棄する
などの結果につながる事があります。輸入しようとする商品の種類と数で商品の行方が決まります。
税関トラブルを回避する方法
税関トラブルを回避するには正確な明細(インボイス)の作成が重要です・・・といっても通関用の明細を用意するのは自分ではなく現地側ですので住所、名前、電話番号を正確に入力するというのが大原則です。
そして最も回避したいのが税関指示による商品廃棄、返送、没収になります。その為できることはあります。
税関指導の廃棄、返送、没収を防ぐポイント(個人輸入の話)
大枠でいいので・・
・輸入してはいけない商品
・規制がかかっている商品
を知ること
これを知り、ルールを守ることです。大枠だけしっておくと商品が届かないトラブルの殆どは避けられます。
大枠についてはこちらのリンクから確認してください。
またトラブルを避けたり、質問があった時にこたえられるよう以下の対応をしておくと便利です。
税関トラブルを避ける方法と準備
・個人輸入の配送先は職場でなく自宅にする
・すぐに対応できる連絡先を記載する
・商品到着まで購入情報を保管しておく
(価格、購入先、購入者がわかるものスクショ等)
個人輸入の場合、商品の受け取りは会社でなく自宅にしておきましょう。こうすることで個人使用であることが客観的に示されます。自宅で受け取るのが難しく、会社受け取りにしてしまうことで商用貨物と疑問を持たれることがあります。商用貨物は商品に色々な規制がかかる為税関で止まる原因になります。またトラブル発生時にすぐに連絡が取れる、購入時の情報が提示できると問題解決がスムーズにいきます。
まとめ
海外通販の大きなポイントは税関です。ある程度の知識があれば海外通販での税関トラブルは避けられます。特に商品規制の知識については大枠を理解しておくことがよいでしょう。
・海外通販の商品はすべて税関の確認や検査を受ける
・税関手続きは自分でやらなくてOK
・税関検査の目的は税金と規制商品の確認
・確認のため税関で商品が止まることがある
・商品規制の大枠を理解することで重大な税関トラブルを回避できる