関税がかかった?!( ゚Д゚)海外通販、関税の免税(減税)の最低限の知識

海外通販の疑問
いろは
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関税の知識を知っておくと海外通販をお得に使うことができます。制度が複雑ですが個人輸入なら必要最低限知っておくだけで随分お得になります。

この記事で理解できる事

  • 関税が減免される国、地域
  • 関税が減免される商品
  • 関税が減免さるための発送条件
    ※個人通販に限定してシンプルに伝えています
    ※実際の減免制度はかなり複雑です

関税が減免される3つの要件

シンプルに3つの要件をしっておきましょう。

1.関税が免税される国と地域で作られているか
日本と生産国の関係上関税を減免税できる国が限定されています。

2.関税が減免される商品かどうか
減免される国の商品でつくられ更に減免税対象の商品である必要があります。

3.関税が減免される為の条件を満たしているか
1.2を満たした商品が、対象の国(生産された)から発送される時に減免されます。
ただしEUやTPP等は同一地域として扱われます。

例えばフランス製のハンドバッグは減免税の対象です。
※通常の税率8%/ただし減免税が適用されれば税率は3.6%に減免(2024年)
フランスで作られ、フランスから発送された商品は減免税対象3.6%に減免
フランスで作られ、ドイツから発送された商品も減免税対象3.6%に減免
イギリスで作られ、中国からモロッコから発送された商品は対象外8%のままです。

基本的なハンドバッグの関税
減免され関税

減免税の具体的な確認方法

対象国(地域)の確認
日本との関係上関税が減免される国と、地域は沢山あります。
以下に表をつくりましたので検索(CTRL+F)で検索してみてください。
EU/ASEAN/TPP/RCEPはそれぞれ同一の地域として考えます。

製造国の確認
その国で作られたかどうかについては、
購入前:サイトの原産国を確認
購入後:購入明細(インボイス)欄の原産国表示
Country of Origin〇〇/ Made in 〇〇を確認してみてください。
※今回は購入金額345000円未満のケースを対象にしています。高額商品は別の書類の発行もしくは別の記載が必要になります。

商品が減免税対象かどうかの確認
商品が減免税の対象かを知るには商品がどのように分類されているかを知る必要があります。
分類についてはかなり難しいですが自分がよく購入する商品だけ知っていればいいので覚えてしまうとよいでしょう。
以下のHPで商品を検索することが可能です。※詳しい分類方法は別記事で解説します。
https://www.kanzei.or.jp/statistical/tariff/top/index/j
リンクの

発送国の確認
送り状を確認します。送り状に記載されているFromの地域が生産国(地域)と一致してればOKです。

ミー哉
ミー哉

このステップで関税の減免税ができるか大体確認できるにゃ



商品が減免税されている国と地域一覧

EU地域(この域内は同一の地域として扱われます)

 

EU国名英語名
1ベルギーBelgium
2ブルガリアBulgaria
3チェコ共和国Czech Republic
4デンマークDenmark
5ドイツGermany
6エストニアEstonia
7アイルランドIreland
8ギリシャGreece
9スペインSpain
10フランスFrance
11クロアチアCroatia
12イタリアItaly
13キプロスCyprus
14ラトビアLatvia
15リトアニアLithuania
16ルクセンブルクLuxembourg
17ハンガリーHungary
18マルタMalta
19オランダNetherlands
20オーストリアAustria
21ポーランドPoland
22ポルトガルPortugal
23ルーマニアRomania
24スロベニアSlovenia
25スロバキアSlovakia
26フィンランドFinland
27スウェーデンSweden

 

TPP地域(環太平洋地域)(この域内は同一の地域として扱われます)

TPP国名英語名
1オーストラリアAustralia
2ブルネイBrunei
3カナダCanada
4チリChile
5日本Japan
6マレーシアMalaysia
7メキシコMexico
8ニュージーランドNew Zealand
9ペルーPeru
10シンガポールSingapore
11ベトナムVietnam

ASEAN(東南アジア)地域(この域内は同一の地域として扱われます)

ASEAN国名英語名
1ブルネイBrunei
2カンボジアCambodia
3インドネシアIndonesia
4ラオスLaos
5マレーシアMalaysia
6ミャンマーMyanmar
7フィリピンPhilippines
8シンガポールSingapore
9タイThailand
10ベトナムVietnam

RCEP(東アジア、東南アジア、オセアニア地域)協定(この域内は同一の地域として扱われます)

No.国名英語名
1オーストラリアAustralia
2ブルネイBrunei
3カンボジアCambodia
4中国China
5インドIndia
6インドネシアIndonesia
7日本Japan
8韓国South Korea
9ラオスLaos
10マレーシアMalaysia
11ミャンマーMyanmar
12ニュージーランドNew Zealand
13フィリピンPhilippines
14シンガポールSingapore
15タイThailand

その他個別の国(これらの国は地域としては扱われません)
ただしEU/TPP/ASEAN/RCEPの地域内でやりとりがある場合はその地域税率が適用できます。

 

個別の国国名英語名
個別のみアメリカUnited States
個別のみイギリスUnited Kingdom
個別のみモンゴルMongolia
個別のみスイスSwitzerland
地域もありオーストラリアAustralia
地域もありブルネイBrunei
地域もありチリChile
地域もありインドIndia
地域もありインドネシアIndonesia
地域もありマレーシアMalaysia
地域もありメキシコMexico
地域もありペルーPeru
地域もありフィリピンPhilippines
地域もありシンガポールSingapore
地域もありスイスSwitzerland
地域もありベトナムVietnam

その他の制度で減免となる国(通販で対象になる可能性がある国)

No.国名英語名
1バングラディシュBangladesh
2カンボジアCambodia
   
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いろは

貿易のプロ【通関士】として20年のキャリアがあります。扱ってきた商品は数万件、数千種類以上。法人、個人事業主、個人通販すべて対応可能です。仕事以外で個人的に海外通販も楽しんでいます。最近個人の海外通販(個人輸入、輸出)が激増して色々な質問やトラブルが増えました。このブログでは個人の方が安心して海外通販を楽しめるように、規則、手順、安全なサイト、本物の商品の見つけ方を発信しています。個別の質問も受けてていますのでお問い合わせからメールしてください。匿名可能です。

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