商品が税関で止まっているみたい。ひょっとして検査されているのかな。何が起こっているのか知りたいにゃ??
商品がいつもより長く税関にとどまっているときは検査か審査の可能性が高いね。検査を受ける順番待ちで遅くなることもあるよ。
検査と聞くと、何か自分の荷物に不具合があったのかな?と心配になるけど、税関検査は一般的な事で心配する必要はないよ。ただ検査を受けることによって梱包トラブルなんかが起こるからどんなトラブルがあるか事前に知っておくといいよ
心配無用:税関検査は一般的な作業
税関検査は一般的な作業です
税関検査にあたったかな?と思うと何か自分の商品に目をつけられたような不安な気持ちを感じる人も多いと思います。
ただ、税関検査は極めて一般的な作業です。
税関検査の目的
税関検査の目的は大きく2つ
1.日本への持ち込み禁止品のチェック
2.正しい徴税ができるかのチェック
毎日沢山の商品が検査され、詳しく調べられますが何もなければそのまま輸入することができます。
税関検査対象になる商品は?
税関検査の対象商品は?
税関の検査基準は公表されていません・・
税関の検査基準は残念ながら公表されていません。これは当然で公表すれば悪用される恐れがあり社会的影響が大きいからです。一般的にはランダムに行われているとされています。
ただしある程度の傾向はあります。税関の仕事を知ることで傾向を掴むことができます。
先に書いたように貨物に対する税関業務は”正しい徴税”と”禁止品の持ち込みガード”がメインです。つまりそれを破る可能性の高い”地域からの発送””怪しい商品”に対して厳しくチェックを行います。
例えば偽物の殆どの商品は中国から届きます。価格の正当性に疑念があるのも中国からの商品です。薬物などの混入はその生産地(南米)や消費地(欧米)が怪しくなります。それらの地域からの商品を購入した商品は検査される可能性が高いといえます。
参考記事:偽物が多いブランド、発送地域
税関検査で起こるトラブル
税関検査で起こるトラブル
税関検査は一般的な通関作業とお伝えしました。しかし3点ほど注意が必要です。
税関検査で起こるトラブル
・梱包は元に戻らない
・配送遅延
・余分な確認(価格など)で税金が増えることも
梱包は元に戻らない(プレゼント注意)
税関検査では貨物の開披が行われるケースがあります。ギフト包装であっても関係ありません。通関業者が立ち会う場合は通関業者が開披、封印作業を行います。郵便の場合は国際郵便局の局員も立ち会います。貨物の開披、封印は慎重に行われますが元通りにはできません。
特にリボンや美しい包装紙等の場合は自分の想像以上に状態が悪くなるケースもあります。
大切なプレゼントの場合は一旦自分で受け取って包装を確認しましょう
配達遅延
税関検査にあたると通常より1-5日程度日数がかかります。検査自体は1日で終わりますが、検査準備や土日や祝日を挟むことで3~5日程度プラスになることもあります。
ブラックフライデー、クリスマスシーズン等個人の通販が活発になる時期は通常より時間がかかります。
海外通販では、販売業者が配送日数の目安を表示しています。ただし基本的に税関検査については含めていません。注意しておきましょう。
余分な確認(価格など)で税金が発生することも
貨物を開披検査されることで、思わぬトラブルに発展することもあります。
・明細以外の商品が入っていた
・別の明細が入っていた
など、価格に関するトラブルにつながり輸入許可が下りず、税関から問い合わせが入るケースです。ケースや対応方法は以下にまとめていますので参考にしてください
税関でひっかかった?価格の確認
税関でひっかかった?商品の確認
税関検査方法は
税関検査方法
税関検査方法は公表されているもので以下の方法があります。
・現物検査
・X線検査
・麻薬犬検査
現物検査は文字通り商品を開披して調べる検査です。商品の梱包を開け商品と明細の一致、隠匿物質がないか等を確認されます。
X線検査はコンテナごと一気に検査を行ったり、個別の貨物を確認したりします。こちらも隠匿商品の確認に力を発揮します。
麻薬犬検査は麻薬犬を使って隠匿された麻薬を調べる検査です。
開披されると困るものはX線検査を依頼
X線検査は貨物を開披しない検査です。例えば
・開披して空気に触れることで商品価値がなくなるもの
・ごく微細な傷で商品価値がなくなるもの
等を購入する場合はあらかじめ税関に伝えておくことでX線検査を活用してくれる事があります。(100%保証されるものではなく必要なら開披されます)
手遅れになる前に相談することが重要です
まとめ
税関でひっかかった?税関検査編
・税関検査は税関の通常業務(心配無用)
・ギフト包装は元に戻らない可能性大
・開披されたくない場合は税関に事前相談するのはあり
※X線検査等を依頼してみる
税関検査にあたると、思わぬトラブルに発展することがあります。トラブルを避けるためには商品を検査されても問題ないように知識をつけて海外通販をするのが一番手っ取り早いです。
個人輸入規制のまとめ「税関でひっかかる商品と確認方法」も参考にしてください。
税関にひっかかった時シリーズ
(税関への回答方法を纏めています)
【商品価格の確認】3つのパターン
【商品の説明】の2つのパターン
【食品衛生法】への回答方法
【ナイフ/刀剣類】の対処方法
【CBDオイル】の対処方法
【美顔器/脱毛器】の対処法
【原産地証明書】の対処法
【ワシントン条約】の対処法
【税関検査】の心構え
【個人使用確認】の回答法と対処法
【コピー商品、偽物】に対する対処法