【海外通販の不安解消】返品、交換で関税・消費税を払い戻す方法

海外通販の不安解消
ミー哉
ミー哉

海外通販で返品したいんだけど関税払い戻す方法を知りたいにゃ!

いろは
いろは

了解。必要書類が準備できれば方法は簡単だよ。
ただし費用対効果を考えてやってね

海外通販をやっていると、サイズトラブル商品が壊れている、間違っているというトラブルに巻き込まれることがあります。

ショップ側の原因であれば送料負担で返品をしてくれます。ただ日本でかかった関税、消費税についての返金を受けられない事がありますただし自分自身で関税、消費税の還付を受ける方法が整備されています。

いろは
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知っておくと何かと便利な制度です

先にお伝えしておくと自分自身で税関に出向く必要があるため、税関が遠い人や関税が2.3千円以下などでは手続きする費用対効果は薄い方法です。

この記事でわかること

・海外から買った商品を返品する場合の関税、消費税の返金を受け取る方法
・どんなパターンなら行動を起こすべきか

海外から買った商品を返品し関税、消費税の還付を受ける手順

関税、消費税の還付を受ける手順

以下の4つのステップに沿って税金還付と返金の手続きを行います。

Step1.ショップへ確認
・商品の返品をショップと合意し記録する

Step2.税関へ申請

・最寄りの税関を調べる
・事前へ税関に電話連絡する
・税関への申請書類を用意する
・税関へ行き申請の事前検査を受け、商品を梱包する

Step3.郵便局で発送
・商品を発送。発送証明書を取得する

Step4.税関へ戻り正式受理
・発送証明書を税関に持参し、申請の受理を受ける

いろは
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税関についてから2時間程必要です

Step1.ショップと返品の合意を確認、記録

まずは返品の理由を確認しそれを記録します。

いろは
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返品の理由と、ショップ側が返品を受け付けた記録があればOKです

関税、消費税の還付には理由が必要です。ショップ側が返品を受け付けていない状態の税金還付は受けられませんのでご注意を!

豆知識*税金の還付が受けられる基準

個人的な使用に供する物品で、通信販売により販売されたものであって品質等について当該物品の輸入者が予期しなかったものであるため、返送することがやむを得ないと認められる貨物

Step2.税関へ申請

・税関の場所を調べる
まずは最寄りの税関を調べます。還付は直接税関に足を運ばなければなりません。税関があまりに遠い場合は費用対効果をここで考えましょう。
全国税関一覧

・事前に税関に電話連絡する
自分の住所に近い税関を見つけたらその税関へ電話連絡を入れます。

その際以下のように伝えましょう

個人的に輸入した商品を海外に送り返したいので税金を戻手続きをしたい

電話をしておくと当日非常にスムーズです。ここで必要な書類についても教えてくれます。

・税関への申請書類を用意する

還付に必要な書類

1.”輸入インボイス”又は”商品の注文書”
2.”輸入許可通知書”又は”国際郵便物課税通知書”
3.個人的な使用目的だと立証する書類
4.返品について合意したことを立証する書類
5.関税・消費税の領収書
6.違約品等の輸出に係る関税払戻し(減額・控除)申請書(税関様式T-1640)×2

1.インボイスは商品と一緒に送られてきます。注文書も一緒にもっていくといいでしょう。
2.関税を払った時に国際郵便課税通知書(郵便局)、または輸入許可書(郵便局以外の業者)をもらいますのでそれを持参します。
3.購入時のメール(プリントアウト)
4.ショップとの返品メールの文面(プリントアウト)
5.関税、消費税を支払ったときの領収書
6.税関様式T-1640の”違約品等の輸出に係る関税払戻し(減額・控除)申請書”をダウンロード(記入が難しければ税関記載すれば教えてくれます)

関税定率法関係[T様式]
http://www.customs.go.jp/kaisei/youshiki/form_T.htm

税関に行き申請の事前検査を受け、商品を梱包する

書類準備が終わったら税関に伝えた訪問日時に以下のものを持参します。

・申請書類(一式)
・返品する商品(梱包は開けておく)
・梱包用テープ
・還付金を受け取る口座番号(郵便、銀行)
・身分証明書
・印鑑
(念のため)
・マジック
(念のため)

梱包の注意点

返送の段ボールには大きな字でRTO:Retern To Originと記載します

この記載がないと現地でまた関税や付加価値税等がかかる可能性があります。

また返送品の段ボールの封印はせずに持っていきましょう。

税関で中身の確認をされたのち封印されます。

Step3.郵便局で発送

税関の近く(大きな税関なら同じ建物内)に郵便局があります。

そこから商品の発送手続きを行います。

発送時の注意点

発送するインボイスや送り状にも手書きでいいのでRTO:Retern To Originと記載しておきます

EMSでも最近電子化が進みインボイス情報を事前に海外に送る仕組みが整いつつあります。段ボールにRTO表示だけでなく、インボイスにも戻り品であることを記載しておくとトラブル回避につながります。

商品の発送手続きが終わると発送証明書がもらえます。

Step4.税関へ戻り正式受理

税関に戻り発送証明書の確認を受けます。これで関税・消費税の払い戻し申請が受理されました。

およそ2か月後に税関から関税、消費税が指定した口座に還付されます。

関税、消費税の還付手続きを”する”しない”の判断

関税、消費税の還付手続きは上記の通り書類を用意、税関へ直接足を運び・・そこそこ大変です。

還付を受けるかどうかの判断基準は支払った税金の金額と、税関への距離から判断するのが妥当です。

還付を受けることができるのは輸入されてから6か月間以内です。

いろは
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その間に税関近くへ行く用事があればそのタイミングで利用するのもありです

※ショップの返品規定との兼ね合いも忘れずに!

業者は対応してくれないの?

基本的にDHL,UPS,Fedexなどの運送業者はこの手続きはしてくれません

ただし購入品があまりに高額の商品(例えば高級腕時計などで税金が何十万もかかる案件)であれば、手数料を支払って還付の手続きを手伝ってくれるケースもありますので一度相談してみましょう。

受けてくれた場合の手数料は5,000円~10,000円近くだと思います。

まとめ

海外通販、返品、交換で関税消費税を取り戻すステップ

1.ショップと返品を合意
2.税関で書類と商品を確認
3.郵便局から配送
4.税関で申請受理→還付
※届いてから6か月以内

税金の還付は手間と時間がかかります。トラブルを避けるには関税消費税を込みで販売しているサイトから買うのがいいでしょう。そういうショップからの購入であれば返品の手続きも国内通販並みに簡単に対応できます。ぜひ参考にしてください。

海外通販の不安解消:関税、消費税込みで買う絶大なメリットを紹介

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・サイズトラブルが注意な商品&対処法
・配達が遅い!本当に届くの?配送の不安解消
・住所と電話番号の書き方
・商品が壊れていた、違う商品が届いた時の対処法
・関税、消費税を込みで買うメリット
・返品、交換で関税を払い戻す方法
・海外通販で最も安全な支払い方法

この記事を書いた人
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いろは

貿易のプロ【通関士】として20年のキャリアがあります。扱ってきた商品は数万件、数千種類以上。法人、個人事業主、個人通販すべて対応可能です。仕事以外で個人的に海外通販も楽しんでいます。最近個人の海外通販(個人輸入、輸出)が激増して色々な質問やトラブルが増えました。このブログでは個人の方が安心して海外通販を楽しめるように、規則、手順、安全なサイト、本物の商品の見つけ方を発信しています。個別の質問も受けてていますのでお問い合わせからメールしてください。匿名可能です。

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