韓国から子供服を買おうと思うんだけど関税掛けたくないにゃ~!
基本的に洋服は関税がかかるよ・・
でも関税がかからないケースもあるんだ
え??どんなとき??
関税のかからない商品を選んだとき
国際郵便で送られてきたとき
ルールと仕組みを知ればお得に海外通販で洋服を買えるよ!
このブログで理解できること
海外通販で衣類を個人輸入した時に
・関税、手数料がかかる商品
かからない商品
・国際郵便で関税がかからないケース
今回は海外通販(個人輸入)で人気の商品の衣類(アパレル)に限定したお話です。
衣類は個人輸入をする場合関税がかかったり、かからなかったりする複雑な商品です。
基本的なルールを理解することで関税をかけないで輸入する枠を知ることができます。
また関税がかかる商品でも関税がかっていないケースもあります。
この記事を読むことで関税のかかる衣類についても余計な費用を抑えてお得に買い物ができるようになります。
※今回は一般的な服のお話、革の服、プラスチックの服(カッパ等)、ゴムの服等は別記事で紹介します!
衣類(アパレル)個人輸入の関税ルール
まずはアパレルを輸入する際の関税、手数料のルールを把握しましょう。
【確認】輸入商品で関税と呼ばれるもの
個人輸入商品には主に3つの余分な費用かかることがあります。
- 関税
- 消費税
- 通関手数料
一般的には海外通販で関税がかかった・・と嘆きの声が聞こえるのがこの3つの費用です。
ちなみに衣類の関税率は10%、消費税も10%です。
海外通販をよく理解されている方は3つを使い分けて表現されています。ただ一般的に海外通販で余分な費用が掛かった時はこの3つを含めて関税がかかったと表現されるケースが多いようです。
今回はこの3つの費用のどれかが掛かるときは余分な費用として表現します。
では”余分な費用が掛かるケース””余分な費用がかからないケース”を確認していきましょう。
商品代金16,666円の境界線
殆どの商品は16,666円以下の場合”余分な費用は掛からない”
海外の商品を個人輸入する時の1つの基準が商品代金16,666円という基準です。
殆どの商品はこの金額までの商品であれば余分な費用はすべてゼロ、全くかかりません。
16,667円以上の商品を購入した時
・必ず消費税、手数料がかかる
・一部関税もかかる
16,667円以上の商品を購入した場合、すべての商品に消費税と手数料がかかります。
また一部の商品には関税もかかります。
まずはこの境界線が大事です。
一般商品16,666円を境界とした余分な費用
一般的な輸入商品 | 商品代金16,666円以下 | 商品代金16,667円以上 |
関税 | 0円 | 10% |
消費税 | 0円 | 10% |
手数料 | 0円 | 200円~1000円 |
合計 | 0円 | 上記合計 |
下のツールで商品の金額と税額を入れると関税、消費税の額が分かります。
16,666円以下の場合はゼロになります。
【特殊商品】商品代金16,666円以下でも関税がかかるニット商品に注意
衣類を購入する時に要注意なのが16,666円以下でも余計な費用がかかる商品があることです。
関税がかかると自動的に消費税と手数料もかかるので一気に損をした気持ちになります”(-“”-)”
16,666円以下でも関税がかかる衣類製品
ニット衣類
例:セーター、Tシャツ、ジャージ、プルオーバー、カーディガン、ストッキング、タイツ、水着
免税できるかできないかの違いは製法の違いでニット(編んである製品)は基本的に16,666円以下でも関税がかかります。上記の例にはありませんが”編んだジャケット”や”編んだブラウス”があればやはり関税がかかります。
関税がかかる=消費税、手数料もかかる
ニット製品の関税率は10%⇒合わせて消費税も10%⇒手数料も数百円・・・と雪だるま式に余分な費用がかかってしまいます。
商品代金16,666円以下でも関税がかかるアパレル(ニット製品)
編み物製品 (Tシャツ、セーター、タイツなど) | 例)商品代15,000円 にかかる費用 | |
関税 | 10% | 900円 |
消費税 | 10% | 800円 |
手数料 | 200円~1000円 | 200円~1000円 |
合計 | 上記の合計 | 1900円~2700円 |
上の例は15,000円のニット製品を買った時の余分な費用です。
最大で2,700円!!ニット製でなければゼロ円です・・
以下のツールに商品代金と関税率10%を入れてください。
免税しない条件で関税、消費税の計算が出来ます。
国際郵便を使うと関税がかからない?
関税や消費税は義務ですので逃れることは出来ません。
とおもいきやスルーされるケースが結構あるのです・・
国際郵便では関税徴収が漏れることも
国際郵便で商品が配送されたケースでは関税の徴収が漏れているというケースをよく耳にします。
なぜ関税徴収漏れがあるの
国際郵便で配送された荷物の税額を決めているのは税関です。
国際郵便は年間2470万件の引き受け件数。税関職員数は全国で10,074人程度(2022年4月1日現在)。そのうち国際郵便に従事しているのは1/10にも満たない数のようです。
これを適切に課税していくのは容易ではないというのが正直なところでしょうか。
どの程度の実態なのかはもちろん正確な数字は確認できません。あくまでネットの声ですが
国際郵便はいつも関税はかからない
前回は掛かったのに今回はかからなかった?
今回は運悪く関税がかかった
という声は多数Web上に残っています。興味のある方は検索してみてください。
また自分の体験として、かなり昔にですが・・
30,000円程ジャージを購入しましたが課税はされませんでした。
※その後税関に申し出を行い納税はしました”(-“”-)”
脱税?違法?
それって違法じゃないの・・?
脱税、違法?かなり気になりますよね。
厳密には納税漏れの形になっています。
税関曰く・・・
課税漏れがあった場合は税関に申し出をしていただければ納税金額を確定し納付書を出します
というスタンスです。
ただ税関が税額を決めているわけです。購入者の多くがこの商品に税金がかかるかかからないか詳しいところまでは知らないケースの方が多いのではないか?というのが正直なところ。
その場合は自分から申し出ることは出来ませんよね。
つまりそういうことです
正直輸入者に責任を求められてもこまる・・というケースではないでしょうか。
関連記事も作成しましたので参考にしてください。
個人輸入の疑問!国際郵便は関税がかからないのは本当か?
ラッキーでいいの?国際郵便で関税がかからなかった時どうする?
個人事業主の方は要注意
個人事業主の方は定期的な税務調査が行われる可能性が高いですよね。もちろん商売として輸入をされているわけですから、課税漏れについても把握しているという指摘をされる可能性も高いです。
課税漏れがあった場合は早めに対応しておきましょう。
国際郵便で20万円以下の取引の場合修正申告でなく賦課決定を税関がしてくれますので修正申告の手数料などは不要です。
”いろは”はちゃんと納税したってことか~
配送業者から国際郵便を選ぶ方法
国際郵便指定で配送ってできるの?
一応教えてにゃ
個人輸入の運送業者から国際郵便を選ぶ方法
・安い配送方法/時間のかかる配送方法を選択する
海外通販では業者を指定することは出来ないケースも多いと思います。
残念ながら配送方法については発送元が決めていて国際郵便を指定できることは稀です。
ただ安い配送方法、時間のかかる配送方法を選択した場合多くが国際郵便での配送になっています。
ただし追跡配送が出来ない、配送時間が長いといったデメリットもありますので税金がかからない商品の場合は国際宅配便の方が便利で安心です。高額商品は追跡ができないとなると不安もありますね。
状況によって使い分けるのがいいですね!
まとめ
衣類(アパレル)を個人輸入した時に関税を掛けない方法
”余分な手数料”がかからない上限金額16,666円を理解する
16,666円以下でも”余分な費用”がかかるニット製品を理解する
配送方法により税金がかからないことがある事も知っておく