ラッキーでいいの?国際郵便で関税がかからなかった時どうする?

海外通販の疑問
ミー哉
ミー哉

国際郵便で関税がかかると思ったんだけどかからなかったよ
このままラッキーって事でいいのかにゃ??

いろは
いろは

ケースバイケースだと思う

いろは
いろは

ミーヤがプロなみに関税計算できるなら税関に申しでる
でも計算に自信がない人がいちいち申し出る必要ないよ

いろは
いろは

関税計算はとても複雑だよ
ミー哉が関税かかるって思ってても本当は掛からないケースもあるから税関が計算してくれた結果を受け入れるのは全然ありだと思う
税関に確認した内容を発展記事にしたから参考にしてね

国際郵便で関税がかからなかった時はラッキーで済ますべき?

国際郵便で関税がかからなかった時はラッキーでいいの?

結論

個人事業主:税関に申し出て納税しておく
個人通販:課税計算ルールの理解が深くなければ税関結果を受け入れる(そのままでOK)

個人通販で単に通販を楽しんでいる人と、個人事業主で商売で取り組まれている人では結論がわかれます。

いろは
いろは

記事を参考に行動を決めてくださいね

なぜ課税漏れを申し出る/申し出ないに分かれるの?

なぜ課税漏れを申し出る/申し出ない分かれるのか

理由

個人事業主:事後に行われる税務調査で指摘される為

個人通販:そもそも課税計算がわからないのだから税関結果にお任せするしかない

税負担の公平性から税の課税漏れがあればさかのぼって課税されます。これは税関が税額を決める国際郵便でも同じです。ですのでいくら税関が許可した商品でも課税漏れを後から指摘されれば納税する義務は発生します。

国際郵便の課税漏れに対する税関の回答

税関の見解

この件に関して国際郵便で商品が届いたタイミングで税関に確認をしてみました。

国際郵便で本来課税すべき輸入品が課税されなかった場合は修正申告が必要ですか?

という内容です。

回答

”課税価格が20万円以下の国際郵便物につきましては輸入申告の手続きがなく、この場合には修正申告の手続きもございません”

お手元に届いた国際郵便物が、本来課税されるべきものであったにもかかわらず課税されていなかった、という事がありましたら恐れりいますがその国際郵便物の通関手続を行った税関官署へ申し出ていただきますようお願いいたします。
(申し出を受けた税関官署において課税処理の手続きを行います)

という回答。
税関に申し出てくださいとのこと。
これは正論です。税の公平性が保たれないといけません。

これを基に考えると

個人事業主の方

個人事業主の方は課税予定のものが非課税で輸入された場合は、税関へ申し出を行い賦課決定をしてもらいましょう。後の税務調査の際にきっと役に立つと思います。

ラッキーと放置していると痛い目に..(-“”-)”
事業主の方はある程度税金計算もされていると思いますので判断も可能ですよね。

海外通販を単に楽しんでいる方

同じ理屈で海外通販を単に楽しんでいる方も課税漏れがあれば申し出を行うのが正しい姿です。

でも・・

注目は黒字部分”本来課税されるべきものであったにもかかわらず課税されてていなかった場合”という部分。

いろは
いろは

そもそも殆どの人は輸入商品の課税計算を正確にできないと思うんです

課税価格の間違いに気がつけない=気が付かないならそのまま

というロジックは成り立つと思います。

もちろん気が付いたら申出をして納税をしましょう。
ただ税額の計算は思った以上に難しいです。

輸入商品の課税の難しさの例として

・同じ商品でも為替レートで課税/免税が変わる

・同じ商品でも原産地や発送国で関税率が変わる

・類似商品でも材質で税額基準の分類が違う

・以前輸入した時からルールが変わり税率が変わる

通関のお仕事をしていると1円の差で税金が発生してしまうケースなんてざらにあります。
またお客様からなぜ今回は税金がかかるの?といった質問は本当に多いです。

正確に計算できる人ってすくないのかなと。ですから”本来課税すべきもの”が正確にわからない人は税関の指示通りでいいのかなと思います。

ラッキーというのが思いこみのケースも?

関税計算の難解さを考えるとネットで書かれている今回は関税がかからなかった!というケースも課税漏れでは場合もあるのかもしれませんね。単に免税商品だったケースとか。

税関もいちいち許可後の商品について「これ、あっていますか?」と聞かれても業務がパンクするでしょう。という理由もあり結論として単に海外通販を楽しんでいる方は

間違っているかどうかわからないのならそのままにしておく

がひとつの結論になると思います。

因みにはっきりと間違いがわかってしまった私の場合はちゃんと申し出て賦課決定をしてもらいました。ずいぶん前の話ですが自分のお仕事に影響したら困りますからね!

まとめ

国際郵便:関税がかかる商品で関税がかからなかった時はどうする?

個人事業は税関に申し出て納税をしておく
海外通販者で税額計算方法を知らない人はそのままでOK
 (そもそも間違いかどうかの判断ができないので疑問に思わないかも??)

この記事を書いた人
この記事を書いた人
いろは

貿易のプロ【通関士】として20年のキャリアがあります。扱ってきた商品は数万件、数千種類以上。法人、個人事業主、個人通販すべて対応可能です。仕事以外で個人的に海外通販も楽しんでいます。最近個人の海外通販(個人輸入、輸出)が激増して色々な質問やトラブルが増えました。このブログでは個人の方が安心して海外通販を楽しめるように、規則、手順、安全なサイト、本物の商品の見つけ方を発信しています。個別の質問も受けてていますのでお問い合わせからメールしてください。匿名可能です。

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