海外通販で偽物に騙されない買い方:サイト特性で安全とコスパが決まる

海外通販でのトラブル
ミー哉
ミー哉

日本未発売の韓国コスメ買いたいにゃ!
でも偽物が怖いにゃ~

いろは
いろは

化粧品の偽物は特に怖いねぇ。
私も何千件とニセモノ見てきたし・・
サイトの特性を知ればちゃんと本物が買えるから解説するね!

海外通販の目的は「少しでも安く買いたい」「日本で売り切れた商品や販売されていない商品を買いたい」とういう目的で利用されている人が多いと思います。ただ海外通販商品には常に「ニセモノ」の心配があります。

海外通販で偽物が多いブランド一覧

実際長年海外輸入のお手伝いをする中で沢山の商品に「ニセモノ」があり「没収」「廃棄」を求められることを目の当たりにしてきました。

実体験として海外輸入品の中にある程度の「ニセモノ」が入っていることを知っています。そこで海外通販を楽しむ人が本物を出来るだけ安く買えるように情報を纏めました。

この記事では以下の内容が理解できます。

  • 海外通販で偽物に騙されない買い方
  • 安全度とコスパは海外通販Webサイトの特徴がカギ
  • 各サイトの本物への取り組み
  • おすすめ海外通販購入ルール

海外通販で偽物に騙されない買い方

通関士いろはのお薦めの買い方

通関士いろはがお薦めする海外通販のお薦めの買い方は

  1. A「高級ブランド」「化粧品」「お酒、サプリメントを含む食品」】の商品はEC専門店サイトで検索する
  2. EC専門店サイトに出品されていなければ公式ショップを探す
  3. Aの商品は売切れたら諦める(リセール品は買わない)
  4. A以外の商品はECショッピングで店舗(出品者)の評価を検証して買う
  5. A以外の商品は売切れでも一応リセール品を検討する

です。理由はこのブログを読んでいただければ理解できると思います(^^♪
ちなみに医薬品を買う場合はかかりつけのお医者様と相談して検討してくださいね。

海外通販で「ニセモノ」を買わない方法

海外通販で「ニセモノ」を買わない方法は

・EC自社直営ショップで買う
・EC専門店サイトで買う
・ECショッピングモールの公式ショップで買う

です。当たり前?ですかね。

Webで買い物をしているとこの当たり前のことがよくわからなくなり「ニセモノ」を掴まされやすくなります。

Webではなく実際の買い物に置き換えて考えてみよう

ここで一つの例を挙げてみますので、考えてみてください。
夏祭りの露店でグッチのバッグを定価の10万円で販売しているのを見つけました。買いますか?定価購入するならわざわざ露店では買いませんよね?限定品ですといわれても・・なかなか買う人はいないと思います。

では1万円!9割引きです!と販売していたらどうでしょう?本物と思って購入する人はいますか?うちは今まで30個は売ってきたから大丈夫本物だよ!と言われたら?少し心がぐらつきますか?それでも買わない人が多いと思います。

これと似たような事が海外通販に限らずWebショッピング内で起こることがあります。ただWebでは商品の写真は本物を使うこともできます。また口コミも仲間に書いてもらうことも出来るためある程度は操作できるので厄介です。

誰から買うのか?は非常に重要なポイントなのです。改めてWebショッピングサイトの仕組みを知り、誰から買っているのかを理解しましょう。

安全度とコスパはWebサイトの特徴で決まる

Webショッピングのタイプ

「商品の正当性」「価格の値段」については「誰から買うのか」「競争はあるのか」により決まります。現在は色々なタイプのWebショッピングサイトがありますが大体4つに分類できます。

Webショッピングサイト4つのタイプ

  1. EC自社直営ショップ
  2. EC専門店サイト
  3. ECショッピングモール(店舗型)
  4. ECショッピングモール(商品型

EC自社直営ショップ

1.EC自社直営ショップ

EC自社直営ショップの特徴
・信頼度★★★★★
・リセール品が入ることはない
・セールもある
・価格競争力は低い
・現実世界では「路面店」のイメージ

例)カイリーコスメティックス(Kylie Cosmetics)

現実店舗で表すと

現実の店舗でGUCCIやPRADAの路面店のメージです。

ニセモノが入ることは

ここに「ニセモノ」はありませんよね。
Webショップでももちろん100%本物しかありません。

どんなサイトがある?

例としてイギリスのカイリーコスメティクスという化粧品ブランドがあります。この商品を買えるのは公式ショップのみ(2022/6/15現在)。ここで買えば100%本物です。Webの化粧品専門店サイトでも扱っているサイトはありません。

公式ショップは日本語対応していないので日本人の購入ハードルは高めです。その為Buymaや楽天などで二次販売されているのをよく見かけます。価格は倍以上の価格での販売となっています。

人気のブランド品の為過去に偽物の騒ぎが起きた事もありました。正規品サイト以外の二次販売品にはどうしても偽物のリスクがつきますね。

コスパは?

値段は定価販売が基本で割高なイメージがあります。これはブランドの保持の意味合いもあるでしょう。しかしセール販売がないわけではありませんのでそのタイミングで購入すれば安く手に入ることはあります。

ミー哉
ミー哉

転売品が出やすいのかも・・

いろは
いろは

こういうサイトから直接買うスキルがあれば強いよね!

EC専門店サイト

2.EC専門店サイト

EC専門店サイト(モール)の特徴
・信頼度★★★★★
・見えない部分の価格競争あり
・セールが多い(割引率はサイト次第)
・リセール品入ることはない
・在庫や種類が豊富
・現実世界では百貨店や専門店で買い物をするイメージ

現実店舗だと?

現実の店舗では「百貨店でブランド品を買う」「大型家電量販店で家電を買う」ようなイメージです。

ニセモノが入ることは?

ニセモノが入ることはないと思われます。高級ブランドも家電の記録メディアなども「ニセモノ」が非常に多い商品です。ただ百貨店、家電量販店で「ニセモノ」の心配をして買い物をする人はいないですよね。これと同じです。

百貨店のショッピングサイトであれば百貨店のバイヤーがこれまで重ねた信頼とネットワークを背景に確実なルートから仕入れます。万に一つでもニセモノがあればその信頼が一気に崩れるため確実な仕入れは絶対の条件です。もちろん消費者もそれを信頼します。

どんなサイトがある?

EC専門店サイトには百貨店のような
「信頼のある小売店がWebサイトを自主運営するケース」


アパレルのセレクトショップをまとめ上げたり、化粧品の卸売等独自のルートを持つ小売店を纏め
「EC専門店サイトを立ち上げるケース」


等があります。どちらにしても自主運営のWebサイトで専門の商品を扱うのが特徴です。

例えば百貨店のサイトで有名なのはアメリカの百貨店”ノードストローム”のWebサイトがあります。
また化粧品に特化した、ヨーロッパの高級のコスメのサイト”ルックファンタスティック”、韓国コスメの”スタイルコリアン”などのサイトも有名です。

コスパは?

コスパについてはどうでしょう。結論からお伝えすると小売店の独自モールのコスパは良いといえます。このサイトの特徴として価格を決める主導権は運営をしているサイトにあります。

店舗同士、商品同士が競争するサイトではありませんのでそういうサイトよりは値段が高い場合ももちろんあります。ただし在庫数、商品数は圧倒的でセールでは大幅な値下げを目にすることができます。

ミー哉
ミー哉

サイトが日本語で作られている場合も多いみたいだにゃ

いろは
いろは

本物の並行輸入品を安く買うならこのタイプのサイトがお薦めだよ!

人気のラグジュアリーブランドがお得に買える【lookfantastic】

公式サイト【スタイルコリアン・Style Korean】

ECショッピングモール(店舗型)

3.ECショッピングモール(店舗型)

ECショッピングモール(店舗型)の特徴
・信頼度★★★
・事業主の出品(個人、法人含む)
・出店の審査がある
・価格競争が高い(店舗間の競争)
・セールが多い
・リセール品(転売品)は入る

・「ニセモノ」が混ざる可能性はある
・販売終了品が手に入る
・現実世界ではショッピングモールで買い物をするイメージ

現実店舗だと?

現実店舗ではショッピングモールで買い物をするイメージです。ショッピングモールはモール運営者の審査をクリアした事業者が出店しています。たまに個人商店の方が実演販売などで臨時出店されていますがその方も審査をクリアされていますよね。

個人事業主を含め事業者が「出店」をするというイメージがこのモールの特徴になります。

ニセモノが入ることは?

「ニセモノ」が混ざる危険性はあるはずです。ECショッピングモールの運営者は出店場所の提供をしているにすぎません。もちろん自社の信用の為に慎重に審査をしてペナルティも設定されています。

ただどこで商品を手に入れているのか?については出店した販売店に委ねることになります。またECショッピングモールへ出店登録する店舗の多くは自分から出店を申し込むケースも多いでしょう。専門店サイトがサイト運営者側から仕入先を探すのとは逆の構図です。

個人事業主の仕入れ先はどうでしょうか?独自の仕入れルールがある人も多いでしょうが、海外から安く仕入れた商品のリセールというパターンもあるでしょう。となると「ニセモノ」の危険性をゼロと考えるのは危険です。

もちろんECショッピングモール内の公式ショップであれば安心ですし、そうでなくても正規品を扱う店舗の方が圧倒的に多いのは言うまでもありません。

どんなサイトがある?

楽天ショッピングがイメージしやすいと思います。国内サイトではありますが、楽天ショッピングでも海外発送の商品を買うことが出来ます。楽天へ出品するには法人か個人事業主である必要があります。

サイトの特徴としては購入者は商品の検索を行い商品を探します。表示された商品の値段はお店独自のものですし送料の基準もお店の基準により変わります。主体はあくまで出店したお店ということです。※送料がわかりにくいなどの意見があり楽天39ショップなどの制度ができました。

コスパは?

ご存知の通りコスパはいいですよね。
ECショッピングモールサイトの出店者は独自に価格を付けられます。出店者が多い為競争は厳しくまた店舗による独自サービスもあります。

ミー哉
ミー哉

価格競争が激しいから安いにゃ

いろは
いろは

公式ショップ以外は商品の入手先をよく見極めてね

ECショッピングモール(商品型)

4.ECショッピングモール(商品型)

ECショッピングモール(商品型)の特徴
・信頼度★★
・個人、法人、個人事業主の出品
・出店の審査がある
・価格競争が非常に高い
・セールが多い
・リセール品(転売品)が入る
・「ニセモノ」が混ざる可能性はある
・販売終了品が手に入る
・現実世界ではショッピングモールとフリーマーケットが混在しているイメージ

現実店舗だと?

現実店舗ではショッピングモールとフリーマーケットを混在させたようなイメージです。「法人」「個人事業主」「個人」が、新品、中古品を販売している市場のようなイメージもあります。出品するには身分証明など一定の届けや審査があります。

このショッピングモールの特徴は「出品」です。実際には出店をしているのですが前面に出てくるのは「商品」になります。まさに「マーケットプレイス」と呼ぶにふさわしい場所ですね。

ニセモノが入ることは?

当然「ニセモノ」が入り込む可能性はあります。もちろん圧倒的に本物が多く運営側もニセモノの排除努力はしています。ただ仕入先の担保は出品者に任せるしかありません。

このモールでは個人事業主だけでなく、個人の出品も出来ます。その個人は海外に住み海外から出品している場合もあります。リセール品も混ざっています。並行輸入品もあります。EC専門店サイトのような安心感はなく、購入者が正規品である確証をサイトの中から見つけ出すことが必須のスキルとなります。

どんなサイトがある?

AMAZON、eBay、Qoo10、Aliexpress等有名なECショッピングモールがあります。皆さんが安いと感じる購入先と一致するのではないでしょうか。メルカリなどのリセールサイトも誰でも商品を出品できるという部分ではこのタイプかなと思います。

コスパは?

価格につていは極限まで下がっていくでしょう。これだけ出品者が多ければ競争も厳しいです。一定のラインまで下がると「ニセモノ」がはいるリスクはありますが、購入者が本物を見つけることが出来れば最もお得な買い方といえます。

各サイトの偽物排除の取り組み

各サイト(モール)での本物証明するための取り組みをみていきましょう

EC自社直営ショップ

そもそも取り組みは必要ない

公式サイトは本物への取り組みは必要ないですね。

EC専門店サイト

運営側が仕入先を適切に選定する

独自サイトの本物への取り組みもシンプルです。サイト運営者が確実にメーカーや信頼できるショップとの仕入れを継続する。ということですよね。我々の眼に触れることはありませんがそれがEC専門店サイトの生命線でもあります。

ECショッピングモールサイト

・口コミがニセモノ販売の抑止力になる
・販売数が本物販売の実績になる

・偽物があれば運営者に通報される
・ニセモノを販売したらアカウント停止
・真贋鑑定を行ってくれる(オークションサイト)
・購入先のレシートを運営者に提出(BUYMA等)


※ショッピングモールサイト内公式ショップは本物

上記の取り組みなどがニセモノ排除の取り組みといわれています。もっとも強い影響力があるのはアカウント停止でしょうか。アカウント停止により売上金も凍結されます。

色々な取り組みがあり「ニセモノ」を混入させない仕組み作りがされていると感じます。ただ一度正規のルートから外れた本物の商品をホンモノと証明するのはとても大変ということの裏返しにも感じます

おすすめの海外通販購入サイト選択ルール

最初に提案した海外通販のお薦めの買い方に捕捉をしますね。

  1. A「高級ブランド」「化粧品」「お酒、サプリメントを含む食品」】の商品はEC専門店サイトで検索する
  2. EC専門店サイトに出品されていなければ公式ショップを探す
  3. Aの商品は売切れたら諦める(リセール品は買わない)
  4. A以外の商品はECショッピングで店舗(出品者)の評価を検証して買う
  5. A以外の商品は売切れでも一応リセール品を検討する

    ※この買い方なら国内の転売品より海外通販で買った方が安く安全!

まず前提として日本にない商品を安く買う方法として、「個人輸入は信頼できるサイトから購入すれば「安全」「安価」に買えるケースが多いと」いうこと頭の隅に置いてほしいです。安全というのは商品が本物という意味の安全です。

体に影響のある商品は必ず正規品ルートで買う

海外通販(個人輸入)は色々な規制を個人特例という形を使い輸入をします。そこには自己責任がセットでついてきます。万が一でも健康被害のないように必ず正規品ルートでの購入にしましょう。売り切れの場合は基本はあきらめるという「決め」をマイルールにしておくのもありだと思います。

高級アパレルも必ず正規品サイトで選ぶ

人気の高級アパレルやブランドはニセモノのターゲットになっています。ニセモノブランドリスト

税関没収されても、されなくてもニセモノであった場合のダメージが大きいです。このタイプの商品も専門店モールのセールや自社ショップを利用するのがお薦めです。どうしても売り切れの商品が欲しい場合は鑑定等をしてくれるサイトを選んで購入するのがいいでしょう。

上記以外の商品は総合ECショッピングモールで店舗評価や販売実績を考えながら購入してもいいと思います。コスパもよく、公式ショップでの売切れ品も探せることがあります。もちろんECモールでも公式ショップについては問題なく本物が買えます。

まとめ

海外通販で偽物を買わない方法

ECショッピングサイトの仕組みを知る
高級品、身体に影響がある商品は公式サイトか専門店モールで購入する
その他の商品はECショッピングモールの高信頼度のショップで購入する

いろは
いろは

仕組みがわかれば「ニセモノ」をつかまされることはないよ!

ミー哉
ミー哉

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この記事を書いた人
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いろは

貿易のプロ【通関士】として20年のキャリアがあります。扱ってきた商品は数万件、数千種類以上。法人、個人事業主、個人通販すべて対応可能です。仕事以外で個人的に海外通販も楽しんでいます。最近個人の海外通販(個人輸入、輸出)が激増して色々な質問やトラブルが増えました。このブログでは個人の方が安心して海外通販を楽しめるように、規則、手順、安全なサイト、本物の商品の見つけ方を発信しています。個別の質問も受けてていますのでお問い合わせからメールしてください。匿名可能です。

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